歯周病の原因とは
2017年03月25日
現在、日本人で40歳以上の人の約7割が歯周病にかかっていると言われています。
虫歯は歯が溶けていく疾患ですが、歯周病は歯茎や歯の周囲の骨が細菌により炎症を起こす疾患です。
虫歯ではなく歯周病で歯医者に通う人も多く、原因は以下の通りです。
・プラークとは
人の口腔内には、およそ500種類近くの細菌が存在しています
普段は健康に影響を与えることはありませんが、歯磨きが下手だったり、糖分を摂取し過ぎて口の中が酸性の状態が続くと、細菌が粘着性のある物質を生成する様になります。
これはプラーク(歯垢)と呼ばれ、1㎎中に約10億個もの細菌が存在しています。
このプラークが直接の原因となり、歯周病を引き起こすのです。
・歯周病になる経緯
プラークは非常に粘着性があり、歯磨きをしても中々落とすことができません。
歯と歯茎の隙間である歯周ポケットに入り込み、そのまま放置していると「歯石」と言われる硬い物質に変わります。
歯石は歯の表面にこびりつき、ブラッシングだけでは落とせなくなります。
そしてこの歯石の下や周囲に細菌が入り込み、毒素を排出する為に炎症が起きて、歯周病となるのです。
歯周病は進行すると歯の周囲の骨を溶かし、最終的には歯が抜けてしまいます。
・歯周病になる二次的要因とは
その他にも日常生活で歯周病を進行させる原因となるものがあります。
普段歯ぎしりをしている人や、歯を食いしばる習慣のある人は歯茎に隙間ができ易くなります。
入れ歯や差し歯、被せた歯が合わずに歯磨きが十分にできていない人もいます。
更には食習慣が不規則だったり、喫煙やストレスなどの生活習慣の乱れも歯周病の原因になるのです。
歯周病を予防するには、歯磨きをしっかりすることと、定期的に歯医者で検診を受けることが一番です。
かかりつけの歯医者を探しておき、常に自分の口の状態を把握して貰う様にしておきましょう。