差し歯による歯茎の変色(メタルタトゥー)は、元に戻せますか?
2017年03月29日
差し歯にしている人の多くは、歯並び自体はキレイでも歯茎が黒っぽくなっていることから差し歯をしていることが分かってしまいます。
これは差し歯の土台に使われている金属が歯茎に溶け出して変色させてしまっているのです。
差し歯は見える部分は白いセラミックですが、歯茎から下の部分は金属で、歯茎は常に金属に触れていることにより起きるのです。
この症状を「メタルタトゥー」と言うのですが、改善するには歯医者で治療を行います。
・歯の土台をメタルフリー素材にする
差し歯で歯茎が黒くなってしまった場合には、歯医者で差し歯に使用されている素材を入れ替えて貰う必要があります。
歯根の土台をファイバー樹脂などメタルフリー素材の物にすれば、金属が歯茎に溶け出すのを抑えられます。
・差し歯をメタルフリー素材にする
差し歯の内側には耐久性を高める為に金属が使用されていることが多くあります。
差し歯の素材を、オールセラミックなどのメタルフリー素材に変えることで、金属の溶け出しを防げます。
差し歯を外して素材を入れ替える場合、今迄使用していた差し歯は使えなくなります。
再度差し歯を作り直すことから高額な費用がかかります。
しかし中には差し歯の土台や内側の金属を取り除いても、歯茎の色が戻らないこともあります。
その様な場合には、歯科用レーザーを照射すれば歯茎の色が元通りになります。
歯科用レーザーは美容レーザーとは違い、歯茎が火傷をすることはありません。
歯茎は金属と合わない性質ですので、段々と歯茎が下がってきて金属自体が露出する様になります。
見た目が気になって人前で笑えないという人は、歯医者と費用面を良く相談した上で治療を受けると良いでしょう。